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届かない言葉


コミックシーモア
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あれは、私が12歳のときに体験した話。

私はどんな学校に行ってもイジメにあいました。幼い頃から引越しを繰り返していて、そのたびに学校で親や先生にばれないようにイジメられました。

でも、そんな私にも一人だけ友達(S)ができました。Sも私みたいに転校ばかりしていたらしく、二人は同じ事(イジメ)をされていてお互いの事を理解し合えるよき相手となっていました。


転校して2年たった時。私をいじめていた人達が笑いながら私に声をかけてきた。私をいじめていた事が嘘みたいだったように気軽に話しをかけてくるようになった。

それからも私は普通に、いじめがあったことなんか忘れたかのように新しくできた友達と毎日のように遊ぶようになった。


でも、それからもSだけはイジメにあっていた。私はSの唯一の友達なのに、Sに話をしなくなった。それからSは不登校を繰り返した。


イジメにあっていた私に声をかけてくれたS。私も声をかけようと思った。

けど、S側につくと今度はまた自分がいじめられるんじゃないかって怖かった。。怖くて声をかけることができなかった。


Sはそれからも私の知らないところでも、学校のクラスの人から暴力や暴言をうけ続けた。そして、そんな暴力的なイジメをうけつづけたSは精神的にも肉体的にもぼろぼろになり入院した。

Sの事が気にかけて、お見舞いに行こうと何度か思った、それに、見てみないふりをしていた自分をあやまりにいこうとおもった。

けど、私の周りにはもうたくさんのクラスメイトがいて、毎日が楽しく過ぎてお見舞いのことなんかすっかり忘れてしまった。

Sが入院して3ヶ月がたったときのこと、私が友達と遊んだ帰り、家でのんびりしていたときのことだった。 突然電話が鳴った。Sのお母さんからだった。

Sの母「ゆかちゃん?Sがね、昨日…亡くなったの」

私「え??」私はなにが起こったかわからなくて、頭の中が真っ白になった。

Sの母「入院中も、ずっとゆかちゃんの事ばかりはなしてたのよ」

「ゆかちゃんは私の唯一の大切な友達なんだって…だから電話したの。」

「本人は、誰にも言わないでねっていってたけど。。。」

「今までSによくしてくれて有り難うね」

……ガチャン…

何も見えなくなった。今なにが起こったのか、まったくわからかった。


その日の夜、私は泣いた。めちゃくちゃになるまで泣いた。枕が涙でぐしゃぐしゃに濡れていた。Sに、もうしわけがなくて、なくて、謝りたいのに謝れなくて、泣いた…

泣きながら、今までSを無視し続けたこと、お見舞いにも行かなかったこと、謝らなかったことを後悔した。

でも、いくら泣いてもSにはとどかない、Sの母が行ってた言葉を思い出して…私はSによくなんかしてなかった。Sは私を助けてくれたのに。

偽善だ…胸が痛くなった。。泣いてもとどかない言葉、後悔でいっぱいだった。


次の日の朝、私の目は腫れて前が見えないくらいになっていた。

その日めずらしく一番に学校について、しばらくはボーっとしていた。荷物をおろそうと自分の机に手を入れた。

そこには、水色の封筒に手紙があった。私はそれがSからだと名前が書いてない封筒を見て思った。中には。。。

「今まで有り難うね。無理して話そうとしてくれたの、気づいてたよ。」

「友達がいっぱいできて、うれしそうなゆかちゃんを見てると、いつも元気がでたよ。」

「いじめがあってきつかったけど、もう開放されたよ。」

「私がいなくなっても、自分をせめないで。」

「ゆかちゃんは何も悪くないんだよ。」

「元気でね」

「今まで本当に有り難う。」……Sより

手紙を読んで、また涙が溢れてきた。その日、私は教室で何時までも泣き続けた。

あれから2年、私はあいかわらずちゃちゃやっています。

とどかないけど…S。貴方のおかげで私は今ここにいられるんだ。

私がんばるよ。S……

「ありがとう」
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