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レストラン2


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気取ったレストランで男性客が食事をしていた。
年寄りのウエイターがコンソメスープを運んで来た時、客はウエイターの親指が、スープ皿の中にどっぷり浸っていることに気付いた。

次にウエイターがサーロインステーキを運んで来た時も、ステーキのグレービーソースにしっかり親指を漬けていた。

客はいささか不愉快な気分になったが、

「まぁ、このレストランは世界でも名高いレストランなのだから、ひとまず我慢するしかないか」と自分に言い聞かせた。

最後にウエイターがデザートのバニラアイスクリームを運んだ時は、彼は指を料理の中に入れていなかった。

それを見て男性客はウエイターに聞かずにはいられなかった。

「失礼、君はコンソメとグレービーソースには指を入れていたのに、なぜアイスクリームには指を入れなかったのかね?」

じっと客を見つめていた老ウエイターはこう答えた。

「簡単なことじゃよ、お若いの。わしはリューマチがひどくてな。親指を温かいものの中に入れると痛みが柔らぐんじゃよ」

それを聞いたお客は猛烈に腹を立ててウエイターに怒鳴った。

「このクソッタレ野郎、てめえのどうしようもない親指を俺の食べ物の中で温めていただと? ふざけんな!

そんなに温めたけりゃてめえのケツの穴にでも入れて温めろ!」

老ウエイターはうなずきながら答えた。

「キッチンに戻ったときはそうしているよ」
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